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「魂をしずめる作品を」 和焼の確立めざす 五日市盆掘鈴木和一さんはこの春から陶芸の道で食べていくことを決めた。 一般対象の陶芸教室も開き、自分の名を取った「和焼」の確立に意欲を燃やす。 和焼は自然の火の色の焼き上がりをめざしたもの。 様々なものをまぜ工夫を重ねて、自ら求めるものを仕上げたいという。 鈴木さんが陶芸に出会ったのは八年前、マイアミで知人の萩焼きを見て。 その後見よう見まねで手作りに挑むようになった。五年前に故郷に戻ってからは、戸倉の土をまぜたり試行錯誤を繰り返す中で、自らが求める「魂をしずめる作品」の創作に挑んでいる。 「この春やっと納得できるものが焼けました。 それで陶芸の道でと決めたんです」と明るく語る鈴木さんだがこれまでの人生は一口ではいえない波乱に富んだものだった。 小学五年まで五日市に。その後は都内の中学、高校に通い、在学の時から芸能関係の仕事をした。卒業後は俳優をめざしたり、バンドに参加したり、クールファイブのマネージャーも務めた。 だが、酒につかり不規則な生活は鈴木さんに芸能界に見切りをつけさせた。 その後は、上智大学で学んだ精神衛生学をもとに、アメリカやオーストリアでアルコールや薬物障害に悩む患者カウンセリングをボランティア同然で行ってきたという。 そうさせたのはカトリックの精神にふれて。「背伸びして生きてきたが、これからは飾らずありのままに生きよう」と決めた。 手作りの穴窯、コンピューター制御の電気窯が二基。陶芸棟と展示棟もすべて鈴木さんが作ったもの。「人生の総決算をここで」という鈴木さんの心意気だ。 西の風 1995/6/9 第325号より |
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